撮影日記番外編 オ−ストリア紀行 5
ザルツカンマ−グ−ト,シャ−フベルク山:2000年6月25日
ザルツカンマ−グ−トは ザルツブルクの東方の湖水地帯。
周りを2000m級の山々に囲まれた丘陵に76の湖が散在する。氷河からの水は石灰質を多く含み,水面近くの石灰の粒子が青く光るために,湖面は青みを帯びる。この辺りの河も,青い水が流れる。
あいにくの小雨模様は今日も続くが,その分しっとりとした味わいが辺りを包む。
ヴォルフガング湖湖畔の街ザンクト・ギルゲンは,モ−ツアルトの母アンナの生地であり姉ナンネルも住んでいたところ。二人のレリ−フがある家やヴァイオリンを弾く少年モ−ツアルト像などを眺め,この前来たときに一休みした水際のレストランを探し当て,懐かしさに浸る。湖畔の土産物屋には,黄色のピカチュウが一杯。
<ヴォルフガング湖畔の街ザンクト・ヴォルフガングにて:この後,魚釣りの少年はニッコリ笑って写真を撮らせてくれたが,背景の湖面の明るさで顔がつぶれてしまった。>
対岸のザンクト・ヴォルフガングに進み,登山電車で湖面からそそり立つ感のシャ−フベルク山(1780m)へ。アプト式のミニSLが急斜面を登る。ウサギや鹿の出現に声をあげ,急傾斜にかかわらず傾きが一向に平地と変わらない座席の作りに感心しながら,
約40分間。
<シャ−フベルク山頂から>
途中の牧草地のお花畑は映画「サウンド・オブ・ミュ−ジック」の冒頭の画面が撮影された場所というが,
あの場面は鮮明に思い出すのものの,どの場所なのか車中から見渡しても判然としない。あの場面の監督ロバ−ト・ワイズの感覚が冴えていた。
<シャ−フベルク山頂から>
山頂に着いたとき,濃霧・強風・寒さ・一瞬だが横殴りのミゾレが,賑やかにお出迎え。しかし下山時刻寸前にアッという間に視界が開け,眼前に大パノラマが展開した。山頂を少し移動すれば,青い湖と残雪の連峰が360度の広がりで展望できる。文字通り360度を求めて,私は息を切らせて走り回った。
<シャ−フベルク山頂から>
湖面や山の襞から霧が立ち上り,向こうの頂きの連なりの上を雲が走り,青空が広がる。強風に体を揺すられながらも,アッという間に1本。この旅行最大・最高の撮影場所と期待していたが,間違いはなかった。そして,場所と写真の出来は全く無関係であることを確信させてくれた場所でもあった。
<シャ−フベルク山頂から>
山頂から見える湖の名前を正確に掴みたかった。見える3つの湖の名前は覚えているが,どれがどれやら。よくガイドを聞いていないと,このように帰ってきて苛立ってしまうことになる。
<シャ−フベルク山頂:
霧のレストラン>
back index next |