撮 影 日 記
平成12年7月


平成12年7月19日:やまゆり(千葉県四街道市郊外)
  この日は「やまゆり」のハシゴ。一つ目は,農家の敷地に自生しているやまゆり。ここは,車の通る道からでなくては撮影がかなわず,せめて道から林の奥に向かう小道(踏み後?)でも辿どらせて欲しいと思い,許可を頂くべく母屋の玄関口を訪れたが,留守の模様。残念ながら道路から撮らざるを得ないが,近くのものは盛りを過ぎており,綺麗に咲きそろう花は,300mmでも届かない遠くにある。写欲が湧かない。こう見えるのは,「隣の芝生」の心境なんだろうか。
 もう一つは,××美術館の広大な敷地内に自生するもの。敷地が広いせいもあろうが,パンフでいう4000株以上など全くウソに違いないと思うほどパラパラと散在している。林を巡る小道の際の花となると,撮る対象はさらに少なくなる。そんな中,
「林に入るな」の立て札の横から,下生えを踏みしだきながら咲き誇る花に向かって猛進するカメラマンがいる。無神経さに怒りを,その無神経さの凄さの程度に恐怖を覚える。
 木漏れ日のなかのやまゆりは,白が飛びやすい。光のあたり具合と露出に気を配ったが,またもや「私は花は下手なのだろうか」と思わせる成果であった。
 ところで,一株に数個以上の花が付くやまゆりは,普通に見かけるものだが,××美術館のパンフには,「一本の茎に花を60〜100個,なかには100個以上の花を付けるものが,毎年数株みられます。」とある。この花が多く付く現象を「帯化」とか「石化」というそうである。こんなものにぶっつかったら,腰を抜かすほどに驚くのではなかろうか。ちなみにこの写真のやまゆりは,10個位の花をつけている。
 
平成12年7月18日:あじさい その2(千葉県大多喜町・麻綿原高原。
                   ついでに今シ−ズン三度目の大山千枚田)

 低い山しかない千葉県では,標高340mのここを高原と呼ぶ。と,これは言い過ぎで,名前はどうでもよいのだが,低い清澄山系の峠に麻綿原高原・天拝園という名称のあじさい園がある。
 株数二万という。妙法生寺という寺の境内が中心だが,そこはほとんどが斜面である。パンフは「関東随一のあじさい園」と謳うが,写真の目で見る「景色」になる場所がなく,50mm以下では,どう頑張っても構図が作れない。茶色の山肌,形の悪い木立,寺の建屋,コンクリ−トの道,鹿の侵入を防ぐために張りまわした網,白く抜ける空・・・。清濁併せ呑んで「景色」にする力量は,私にはない。埼玉から来たと仰る二人連れも,「こんな筈はない。どこかに絶景ポイントがあるはずだ」と,汗だくで斜面を登っていかれた。
 ここの花は7月中旬が見頃といわれているが,この日はすでに盛りを過ぎていて,マクロ撮影も出来ない。埼玉の方は,昨日町の観光課に花の具合を電話で確かめて来られたそうだが,失望を隠そうとはなさらなかった。もっときちんとした情報を流して欲しいものである。と,これも言いすぎで,‘写真のための花の状況’を流しているわけではないのだ。
 帰りは,今シ−ズン三度目の大山千枚田へ。稲はもう70〜80cmに伸びている。また缶ビ−ルを飲みながら,緑豊かな稲が微風になびく様を楽しみ,今回は夕陽を待たずに引き上げた。

平成12年7月6日:あじさい その1(千葉県茂原市郊外・服部農園) 
 庭で眺めるあじさいは雨の日がいいが,雨に濡れるのはいイヤなものだから,ついぞ撮ったことがない。こういう姿勢だものだから,服部農園に行くときは,決まってカンカン照りの日になる。そして成果がないとぼやくことになる。
 ここ服部農園は農家の敷地内に裏山の斜面を持ち,ここを中心に50品種・一万株のあじさいが咲く。平地から少しずつ立ち上がり,斜面を登りながら杉木立や竹林に紛れ込んでいくあじさいの群生は,フォトジェニックである。
 しかし今日もカンカン照りであるから,色が飛んでしまう日向は避け,日陰になる竹林で,竹の幹とあじさいの絡みを狙うのだが,こういう風にテ−マを絞ると5枚も撮れば,もう撮るスポットがなくなる。そしてこの写真のように,トップペ−ジの7月の写真と同じような雰囲気のものを,量産してしまうのである。
 

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