撮 影 日 記
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| 平成12年9月18日:富士五湖方面へ ネイチャ−写真の被写体という点から見れば,9月は端境期である。夏の花は盛りを過ぎ,コスモス以外の秋の草花にはまだ時を要し,木々の緑はやがて来る晴れ舞台の化粧に備えて,今は目立とうとはしない。9月は写真中断の月にして,ホ−ムペ−ジの手直しでもやろうかと考えていたところ,富士山初冠雪のニュ−スがテレビに流れた。連鎖的に山中湖畔の「花の都公園」を思い出した。あそこは,コスモス畑 の向こうに富士がでんと控える場所である。富士山,冠雪,コスモス,青い空と白い雲。もう行かずには居られない。大月から富士吉田に向かうと真正面に見える富士は,山頂から裾野目まで全山黒々とした山肌で4時間ドライブの私を迎えてくれた。「オイ! 一筋でもポツンとでも雪が残っていないか,よく見てくれ!」と妻に言いながらも,私も裏切者の富士を見据えており,高速道路を走っている私の車は,時速40kmくらいになっていた。 「花の都公園」は,コスモスはチョボチョボで,ヒャクニチソウと黄コスモスが主役であった。この頃は雲が富士を覆い尽くし,たまに黒い山頂がポツンと青空に浮び出す(中ほどの黒いのがそうです)。そんなでは写真で,××村観光写真コンテストには応募できませんといわれるに違いない写真を何枚か撮った。それでもシャッタ−を切った満足感を味うのだから,写真好きは幸せである。 平成12年9月28日:コスモス,サルビア,ホテイアオイ 千葉県南房総の小高い山の平らな頂きに広がるマザ−牧場は,今頃はサルビア(夏ではなくこの時期に咲くように管理されている)とコスモスの時期である。どぎつい赤と清楚な色合いがスライドに収まると,目で見た以上に両者の対比が鮮やかになり,構図よろしきを得れば,それなりの写真にな る楽しみがある。先日の「花の都公園」では,しょぼくれたコスモスしか撮れなかったことも,写欲をわかせた一因である。もう一つの楽しみは,バ−ベキュ−・ガ−デンでのバ−ベキュ−とビ−ルである。後者の楽しみのほうへの思いが強かったが,写真だって,ひょっとしていいものが撮れるかもしれないではないか。コスモスは,思った通り少し早すぎて,完全にサルビアの天下だった。この花,なんでこう臆面もなく真っ赤なんだろう。これをベルビアで撮る人は,どんな赤を撮りたいと思っているのだろうか。密集して植えずに,もっとまばらに花を咲かせたら,フィルムの上では違った可愛げも出るのではなかろうか,などと考えながら,二本。なんだかこの日の太陽の光はいろんな色を,特に緑を白っぽく見せるので,PLを乱用した。バ−ベキュ−とビ−ルで最高に幸せになって,ベンチで小1時間の昼寝。妻はその間,ヒツジの毛を刈るショ−を見ていた。 新聞の地方欄に,ホテイアオイが咲いているところがあると出ていた。場所は,館山市郊外正木にある農業用水池。ホテイアオイはミズアオイ科の多年草。淡紫のこの花は,子供の頃以来見たことがない。懐かしさで ,さらに小1時間南下した。3000平方メ−トルの池のほぼ全面が,ホテイアオイに埋め尽くされていた。記憶よりも花は小さく色は上品である。小振りの葉の緑も美しかった。池の端からは花のアップも出来ず,周囲がフォトジェニックではなく,中望遠で撮る同じような構図ばかりの写真だったが,子供の頃,こういう溜め池でよく仲間と泳いだことを思い出しながら,池の周りを歩き回った。 back index next |