撮 影 日 記
平成13年12月


平成13年12月15日〜16日:福島県裏磐梯
                     −12月観測史上最高の積雪

 東北自動車道が福島県に入るということは,雪の空の下に入るということであった。おまけに前方に事故があってノロノロ走行になり,もう一つおまけに我々が下りようとする郡山ICから北が道路閉鎖となり,そのため一般道に車が溢れてICを出ることもままならない。5時間の予定だったバスの旅は,結局9時間に及んだ。途中の4時間程度は小用を済ます場所もなく,降りしきる雪を睨みつけながら,地獄のツラサを我慢し続けた強の者もいた筈である。所属するクラブの撮影会。雪景色を撮りたいという希望が多かったので,裏磐梯行きとなったのであるから,希望した人には本望であろうが,強くはないが時には地吹雪となるこの雪では,さすがにカメラを取り出す元気な人はいない。昨日からの雪は,この地方の12月の観測史上最大の積雪になったという。
 雪は(多分)夜っぴて降り続き,翌朝も強風に粉雪が舞う願ってもない雪国風景。小野川湖畔のホテルという地の利があったものだから,各部屋ではホテルの窓越しに湖の景色を撮ろうという三脚がひしめき合った。向岸の山にかかった雲が風に流され,ホンの一瞬山肌が現われると,バシャバシャとシャッタ−が切られる。その後に,ア−ア−ッという,この撮影環境の不遇をかこつ溜め息である。
 ところが,朝食後に天候が急変した。雪も風もウソのように止み,時には日さえ射すではないか。4時頃から走りまわっていた除雪車が多分間違いなく車が通れるようにしてくれているであろう曽原湖に向った。湖に沿う道路は確かに除雪がされていたが,さて,どうやって,どの方向に向ってこの膝上までの積雪をラッセルし,湖畔まで近づくか・・・。幸い今秋に同じ場所をうろついた私は,どこを通れば雪の深みにはまったり湖の氷をふみ砕いて水にズブリと落ち込まないかの見当がついた。初めてのアイゼンをもたつきながら(家でキチンと練習はやったのだが,玄関のあがりかまちに腰をかけてやるのと雪の道で中腰でやる違いに気がつかなかった)付けているうちに,指先がかじかんでしまっていたが,凍った湖面全体が雪原となった曽原湖は,感触がなくなったその指に否応無しにシャッタ−を押させる強い力があった。
 千葉から北には住んだことがなく,寒さ冷たさに人の五倍は弱いために,雪景色を撮りに行こう等と考えたこともなく,冬は専ら冬眠して過ごす私にとって,今回の裏磐梯は,最高最大の雪景色となったのである。

 バスやホテルの窓越しに撮った写真(掲載の2枚 上:バスから残り柿,下:ホテルから小野川湖)は,ほとんどがボ−ッと霞んでいるのだが,こういう風になるのだろうか。・・・・そんなことを言ってもWEB上では分らないか!

 
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