撮 影 日 記
平成14年 6月


平成14年6月1日〜2日:
          福島県駒止湿原ほか
:どうしても写真の目でしか・・・・・
 クラブの撮影会。福島県奥会津・南郷村の駒止湿原は,小尾瀬と称される景勝の地とのことで撮影場所に決定。ここは,三つの湿原よりなる。一番大きいものは大谷地(おおやち)と呼ばれ,今回歩いた湿原(谷地)。さっさと歩けば20分くらいで出口に至るこじんまりとしたところである。湿原の回りは,シラカバ・ブナなど林の囲まれているが,林にスケ−ルがなく,高地の雰囲気は全くない。湿原自体もしっとりとした風情はなく,素人目には,湿原が乾燥し始め草原に向って退化しつつあるのではないかとも見えるほど,植物群に瑞々しさが感じられない。盛りを過ぎたミズバショウ,緑鮮やかなコバイケイソウの群生(写真),これも終わり近くのワタスゲ(写真),散見されるタテヤマリンドウなどを楽しんだが,押したシャッタ−は10数回。終点の林を出れば,同じ地続きに耕された平地があり,今はブナの苗木を植栽中のところもあって,なんとも開墾地の趣が強い。高原・湿原の雰囲気をまったく味あうことのない小尾瀬であった。
 2日,舘岩村前沢地区の曲家(まがりや)集落。曲家とは,雪の多い会津地方に見られる藁葺きの家屋で,厩(うまや)と民家をL字形に繋いだものである。文禄年間(1592年〜)に出現したとされているが,明治40年の大火により全戸焼失し,建て替えに際して,現在のL字形の統一したとされている。集落の20数戸のうち,曲家は10戸。各戸とも現に人が住んでおられる。アルミサッシのガラス窓が初夏の日にキラキラと光り,庭には自動2輪や乗用車が置かれ,色とりどりの洗濯物が干されている。集落内の通りは,まるで必要以上と思われるほどに電線が走りまわっている(写真)。藁葺きの屋根以外には,古(いにしえ)を感ずることはなく,押したシャッタは,ここでも10数回。
 
 被写体に恵まれなかった二日間だったと思うが,帰りのバスのなかで考えた。
 ・・・・オレは行ったところを写真の被写体としてしか見ていない。いつもそうなのだ。自分のイメ−ジで写真になるかどうかで,その場所をいいところか駄目なところか決めつけている。だが,それでは心が狭すぎるのではないか。折角の新しい出会いだというのに,それではもったいないではないか。・・・・・・。
 疲れとビ−ルでウツラウツラし始めた。やはり写真撮りに行ったのだから,写真の成果がないとナ・・・・・,いつもの独り合点が結論で,後は眠り込んだ。
        
          (史実に関するところは,舘岩村パンフによる)

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