撮 影 日 記
平成17年3月


平成17年3月7日千葉県マザー牧場
 菜の花にはいくらか早いが,梅は五分以上の咲き様だろうと思ってやってきた。菜の花が3分咲き程度で予想通りだが,梅は全くの蕾状態。遠目には枝ばかりが目立つ梅林を見て,一瞬,見事に散ってしまった後かと思った。蕾がやっと膨らみ始めたばかりで,その先端が見せるほんのりと赤い色づきすら出ていない段階である。2月の低温続きで,花の開花状況も狂ってきている。12月は,逆だった。1月末から2月初めにかけて盛りを迎える水仙は,今年は一ヶ月も速く終焉を迎えていた。これは12月の暖冬の所為である。季節が狂い始めているという話は多いが,先日(4日)の大雪(千葉市内で4cmの積雪)の残雪のなかに横たわったり,顔だけを覗かせたりしている菜の花を見ると,その間を一層強くする。

 羊の赤ん坊が何匹か生まれており,少し大きい赤ん坊は母親とうららかな戸外で日光浴をしている。小さなものは,室内でおっぱいにぶら下がっていた。こういうのを眺めている皆をみると,例外なく笑顔である。私もそうだが,笑ったついでに空腹を感じ,いつものお気に入りのバーベキューに急いだ。ビールを飲んだ後は,酔いを醒ますための羊ショーの小一時間である。これもいつも通り。写真撮るのをすっかり忘れる春の一日である。

平成17年3月21日房総フラワーパーク
 何万本かのポピーが見頃を迎えているという記事とともに,見事なポピー畑の写真が新聞の地方版に掲載されていた。出かけたのはよいが,うかつにも今日はお彼岸の振り替え休日だということに思い至らなかった。
 国道127号の君津を過ぎた辺りでは,寸刻みでしか動かないような込み様。目的地まで2時間半から3時間の予定だったが,道半ばで2時間。カーナビが,左手田圃の向こうの林の脇に,国道と平行に小道が走っていることを告げている。パジェエロ・イオの小振りな車体なら行けるかもしれない,と思っていたら,先駆者(車)がいた。小型の車がその道を走っている。あれが行くなら俺が行けない筈はない。運良く見つかった車幅ぎりぎりの道にゆるゆると乗り入れ,畦道らしきその道を進めて,林脇の道に入った。車体で一杯になる道幅。急なカーブでもあれば,曲がれる保証はない狭さが続く。時折,路肩が小さく壊れている。国道の長蛇の車列を何台くらい追い越したことになるか観察してよと妻に頼み,キリキリと緊張して,今までにやったことがないくらい丁寧なハンドル,アクセル,ブレーキ操作を続ける。500mほど走った。妻が,こんな道は怖いからもう国道に出ようという。こちらも実は,完全にビビリ状態だった。Y字の形で二手に分かれる道があらわれた。左手にはいままでとおなじような小道が続いているが,右方向に曲がった。国道にたどり着くと,兄貴分のパジェロがすぐに私のイオを割り込ませてくれた。何台追い越したことになるかなど,わかる訳がないと,妻はいう。国道のほうを見る余裕など全くなく,私と同様,車の前方を睨みつけていたのである。およそ500mだから,100台弱かな。この間5分位。

 ポピー畑は満開であった。しかしなんだか味気なくて,2,3枚でお終い。

平成17年3月30日千葉市泉自然公園のカタクリ
 所属するクラブの撮影会。狙いは,カタクリ。光を浴びる時間が経つにつれて花の姿が刻々と変わっていく様が面白い。しかし時期的にはいささか早く,全体ではせいぜい3分咲き。色も淡く花も小振りの感じで,被写体としては今一歩。だから,これと思える花があると,そこにカメラマンが集まり,カメラマン天国の様子を呈することになる。花が咲いている場所の広さからすると,さほど傍若無人な行動とは思えないが,「カメラマンのための花じゃないんだぞ!」と怒る声が上がる。カメラマンは,そうでない人にとっては邪魔になる存在となることが圧倒的に多いから,常に自分では周囲に気配りをしている積りである。だから,このような場合に怒鳴られると,‘状況判断をしてくれよ,そんなひどい事はしていないよ’と言いたくなる。
 携帯電話のカメラを使うご婦人方の多いことに驚く。多くの花が300mmでも届かない距離にあるのに,どういう写真になっているのだろうと,人事ながら気になってしまう。
    

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