撮 影 日 記
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| 平成18年4月6日〜8日:奈良 どこかを訪れるとき,その地のアレコレを事前に(事後も)調べることなどせず,ただ写真を撮って帰ってくるという,全く情けない旅しか出来ないのだが,これには自分でもイカンナ!という忸怩たるものがある。たまに俄か勉強をすることもなくはないが,身につくことは少なく,やってもやらなくともほぼ同じ。 平成16年秋の京都で定期観光バスを使い,行く先々でガイドの説明を受けてかなり気に入ってしまったものだから,今回の奈良巡りも,ツアーを利用して楽をすることにした。 6日。新幹線・近鉄と乗り継ぎ,近鉄奈良駅からバス。桜井市の安部文殊院,明日香村の石舞台古墳,飛鳥寺,甘橿丘と廻る。 飛鳥寺は思いのほか小さなお寺で, 推古四年(596年)に建立されたときは東西約200メートル,南北約300メートルという壮大な伽藍だったとされるが,その面影は全くなく明日香村の春景色のなかで長閑やかに佇んでいた。ご本尊の釈迦如来坐像のアルカイック・スマイルは,例えようがないほど魅惑的であった。正座してお顔を見上げていた暫くの時間は,今回の旅のもっとも記憶に残る刻であった。(写真:飛鳥寺鐘楼) 7日。朝9時から4時半までを,全く自由に吉野山で過ごすという,超贅沢スケジュールである。下千本は4,5分咲きであるが,中千本は殆ど見るべき桜はなく,上千本はまだ蕾である。上千本から見下ろす吉野山 は,ただの春霞景色。そういう状態の中で7時間以上を過ごすのは,よほどの吉野山散策の達人でないと,時間を持て余すだろうと思ったのだが,そんなことはない。歩きに歩き撮りに撮り,四時半ギリギリに駐車場にたどり着いた。楽しみにしていた‘吉野山の桜風景’は今年も皆無。何処で撮っても桜は一緒だね,という写真を量産してきた。(写真:吉野山中千本,蔵王堂を望む) 8日。長谷寺,大宇陀町の又兵衛桜,室生の大野寺,室生寺という結構忙しい日。 長谷寺は「花の寺」と称されるが,特にソメイヨシノや山桜は6,500本に及び,奈良県有数の桜の名所といわれている。山の斜面に沿って建物が展開する壮大なお寺で,この地形が長谷寺の美観を一層際立たせる役目を果たしている。登廊はその象徴であろう。参道から仰ぎ見る満開の桜風景も見事だが,本堂や五重塔辺りの高所から見下ろす寺院を絡めた桜花景色は,さらに美しい。強い日差しの時には絢爛たる盛春となり,薄日になると柔らかに光る寺院の甍とあいまって静かな春容となる。夢中になって撮りながら仁王門まで下ってきてしまい,ご本尊の十一面観音菩薩にお参りし損なうというお粗末をやってしまった。とても大きな気残りである。 又兵衛桜は,6分程度の咲き様。見物人の多さの所為もあって,なんとも撮りにくい桜であった。帰ってきて出来具合いを見て,どう撮ればよかったかがようやく分かってきたが,もう行くことはなかろうから,ここも後悔の場所である。 桜一杯の長谷寺,大野寺の後に訪れた室生寺は,静謐の中にあった。 金堂も五重塔も鬱蒼とした杉木立を背景に佇んでいる。黄砂の所為もあるらしいどんよりとした空の下で,この古寺は一層枯淡の雰囲気を醸し出していた。鎧坂の両側の石楠花はまだ蕾の段階で,これが花開く頃には,華やかさが辺りに漂うだろうが,後10日位先のことか。(写真:室生寺金堂 軒下を覗く楓?の新芽) 三重県の名張から,帰途に着いた。 HPへのアップに向けてこの旅の写真を整理しているが,どうもシャキッとした纏めが出来ない。最大の問題は,吉野山の桜風景が皆無で,アピール力が弱いこと。当分の間グズグズとしていて,作業が進まないように思える。 平成18年4月25日:群馬県妙義山 一度は行きたかったところだったが,天候が芳しくなく,写真の成果は殆どなし。妻の妙義神社詣でのお供をしに行った如き遠出だった。 back index next |