スイス・アルプス紀行


ディアヴォレッツァ展望台,コルヴァッチ展望台:2002年7月8日
−ベルニナ・アルプス−


 展望台のハシゴ。天気もよく,申し分ない最高の日となった。

 ディアヴォレッツァ展望台(2,978m)
展望台から見るモルテラッチ氷河
               
展望台のレストランのガラス窓に映った
ベルニナ・アルプス

 サン・モリッツからベルニナ特急で南下してディアヴォレッツァ展望台(2,978m)へ。
 ここで始めて4,000m級の山々を目の当たりにすることになった。
ベルニナ・アルプスの山々が眼前に屏風のように連なる。
 
 雪と氷河(モルテラッチ氷河)と雲の白さ・空の青さで目が眩むばかり。岩肌の茶色がなければ,目が焼かれてしまうのではないかと思える鮮烈な光景である。
 
 千葉市内で700円で買った偏光ガラスのサングラスは,この状況下で威力を発揮した。
 








  コルヴァッチ展望台
雲,湖上を走る
            
雲がポカリポカリと浮ぶ         

 ディアヴォレッツァ展望台から降りて,皆とは別行動。母娘のお二人連れと4人で3,303mのコルヴァッチ展望台へ。
 ここもベルニナ・アルプスを一望できる名所。午前中に眺めたピッツ・パリュ−などのアルプスは,ここからは左手奥に広がるのだが,もうどの山がどれかなど全く分からない。ただ山容に見とれるばかり。
 

 快晴で,峰の連なりの上にはさまざまな形と大きさの雲が浮び,写真にはピッタリの光景である。眼下のセイ湖の上に薄雲が流れる。雲が沸き立ち走る様を,見下ろすのである。
 レンズのIS機能が間違いなく働いていてくれるのを信じて,ほぼ3本撮る。
 




ブルド−ザが働く3000メ−トル
                
 ところで,展望台のすぐ下の斜面では,3,000m以上の高地というのに,ブルド−ザが雪面を動き回っている。何かの工事が行われており,そこかしこにヘルメットをかぶって働く人の姿が行き来して,感動の風景に,強烈な現実感を叩き込んでくる。
 ここでも自然は,こうした多くの人工的な作為で守られているのである。自然が本来持つ自己保全・自己回復あるいは消滅という自然サイドのテ−ゼに対し,自然保護・自然との共生という(マッチ・ポンプ的)人間主体のテ−ゼが幅を利かせている現状に,苦笑を禁じえない思いが湧き上がってくる。だが,自然景観の保護のために徹底的に人の手を加えるというやり方が,スイス流なのである。村落の家の屋根瓦の色も個人の自由にならないと聞くが,このような頑固主義のお陰で,私たちはこの美しさを堪能することが出来るのである。

                 写真のペ−ジ:スイス・アルプス

back index next