スイス・アルプス紀行ゴルナ−グラ−ト展望台:2002年7月10日 朝6時前,ホンノリと朝焼けした薄い雲を従えて,斜面を薄紅色に染めたマッタ−ホルンが出現した。
朝食後,ゴルナ−グラ−ト展望台(3,130m)へ。ヴァリス山群随一の展望を持つとされる所である。登山電車で登る途中で回りに雲が立ち始めた。
右手に見えるはずのマッタ−ホルンから左手のモンテロ−ザまで山腹から上は全て雲の中。瞬時に雲が消え,正面のリスカム(4,527m)だけが全容を見せることがあった。だが,白い雲ばかりが光り,いま一つ満足できない光景である。・・・・というのは,写真を撮らなかった言い訳でもあるが,今思えば非常に残念。一点だけ覗く青空も,そのブル−は山に絡まず,フイルム消化は一向に進まない。 足元のゴルナ−氷河の奥には,圧倒的な存在感で白いモンテ・ロ−ザ(4,634m スイス最高峰)の西側斜面がフィンデルン氷河に下り落ちる。10の峰を持つといわれるモンテ・ロ−ザは,写真で見ると,全体では幾分丸い(HORNと呼ばれない理由か)感じだが,しかし荒々しい雰囲気をもつ魅力ある山容である。この近さで全容が見たい。祈る思いだったが,天候の不満を託つしか,術はなかった。 帰路の予定は,ロ−テンボ−デンからリッフェルベルクまでの待望のハイキングであった。だが,ロ−テンボ−デンに着くと完全に天候は崩れ,雨と相当に強い風が見舞う。このハイキングコ−スには,逆さマッタ−ホルンを映し出すリッフェルゼ−があり,写真目的のトレッカ−には垂涎のコ−スである。出走前の勢い立つ競走馬の心境だったが,この天候では歩くのは無理。風雨に備えた完全武装も空しく,下りの電車に乗る。 今回の旅の目玉ハイキングのひとつは,潰え去った。遺憾の極みである。 写真のペ−ジ:スイス・アルプス back index next |