スイス・アルプス紀行ツェルマットを後にしてグリンデルワルトへ:2002年7月12日 起床して室内を歩き始めた。どうも右足がおかしい。膝が痛む。突然思い出した。30年ほど前に何度も右膝のお皿の部分を痛めていたのである。あのときは通勤もゴルフも地獄の苦しみだった。昨日の下りが,この古傷を復活させたのである。この痛みのことは30年間一度も思い出すことがなかったのだが,これからベルナ−・オ−バ−ラントに向おうというときに,なんと言うこと!! こういうことであるから,朝から気分が良い訳はない。朝食はバイキングであるが,料理を装おうために並んでいる列に,後から来た日本人の団体がドンドン割り込んでくる。二人を叱り飛ばし,列に並ばせた。妻は,止しなさいと言うが,腹を据えかねる。 ツェルマット駅までの道は,ほんのわずかだが下りとなっている。下りだといわれて妻が始めて気がつく程度の勾配だが,私の膝は,今や精密勾配測定器である。 旅の後半は,右足を引きずるヨレヨレの旅となったのである。 グリンデルワルトに向う。
バスで暫く走り,ゴッペンスタインというところでバスごと列車(カ−・トレイン)に乗り,カンデルシュテ−クへ。 昼食を取ったカンデルシュテ−ク郊外のレストランの裏に,なんともフォトジェニックは田園光景があった。 一本の樹が緑の丘に立ち,山並みや雲と格好の絡みを見せている。走りまわれば,いくらでも良い構図を作れる確信があるが,この足では如何ともし難い。 昼食後はエッシネン湖へ。
ここも風光明媚という点で著名な場所。といわれても,20分歩けば皆とは10分は遅れる足では,写真もなにもあったもではない。素晴らしい湖と言うが,残雪の山は湖まで来ると見えなくなり,回りに聳えるのは岩ばかりで,映り込みもないではないか。体調が悪いと,景色まで面白くなくなるという心狭さが,顔をだす。 帰りに観光馬車に乗ろうとするが,次は45分後と言う。脂汗(暑さの汗かな)を流しながら,必死の形相で皆を追った。 バスでの道中,いくつもの村落を通りすぎた。いままでもそうだったが,このような牧場やトウモロコシ畑・ムギ畑で人の姿を見かけることは殆どない。板壁も相当に古く明らかに老朽化している家も,多数である。ここでも過疎化は進行しているのだろう。観光地の縦横無尽のロ−プウエイやケ−ブルカ−の路線,尾根を結んで張り巡られた高圧電線の下に,こうした沢山の村落が点在しているのである。 列車の車内案内で,ここは何年前からある伝統のある古い村落で保存されているなどと放送していたところがあった。各所一様のやり方ではないだろうが,日本のあちこちと同様,過疎化村落も観光資源なのである。 写真のペ−ジ:スイス・アルプス back index next |